1 Mar 2015

colour me marble.


毎日ほとんどが寝坊がちなこのからだ。
だけど今朝は結構早起きして
いつもと違う場所で朝のコーヒーを欲しがっている。
連日の寒さに身体のあちこちが痛むけど、
妙に清々しい気分。

気がつけば今日から3月。
春に向かうための見えない絨毯が目の前に敷かれたみたい。

サクッとバスに乗って数ストップ先のあのカフェまで行ってみようか。
ぱらつく小雨に、傘をさすのも億劫だから少し速足

いつものパソコンもスケッチブックも持たずに出てきたから、
バックの中はほとんど空っぽで。
うっかり忘れてきたんじゃない、業と忘れた振りをしてみた。
そんなことは十分承知なのに
朝のカフェの席でのこの手持ち無沙汰を、
諦めてただボーッと過ごす。
そんなやるせなさが
今日は都合の良い言い訳になる。

雨の日の朝のカフェが好き。
特に10時までの時間がお気に入り。
まだ人気のない店内で、程よい音量の話し声が辺りに響くから、
さっきまで見ていた夢のちょうど後半をもう少し見ているような
不思議な気持ちにさせてくれる。

見渡せばそこには様々なお客達。
常連さん?
Macを持ち込んだクリエーター達の朝のミーティング。
その横でマダム達の気ままな世間話。
ひとりiphone片手にフェイスブックをチェックする若い女子の隣では、
歳とった白髪のおじいさんがutubeに夢中になっている。

そんな中で、私はただボーッとして過ごす。


最近はこんな時間が贅沢で愛おしい。
ロンドンでの学生時代は、本当に良くボーッとして過ごしていた。
こんな風にカフェで。
1人の時もあれば2人の時もあって、制作の合間のほんの一息のつもりが
長丁場になることが殆どで。
そうして些かの罪悪感を持ってアトリエに戻る。

だけど、知ってるの。
あの時も今も、きっとこれからも。。


目的も理由も意味もないただ「居る」という感覚、
それのみを確かめる為のここは最良の場所だということを。

ヨガでも瞑想でも得られなかった、ここでのこうしたいわゆる“白”い時間。
いや、“白”というよりはもう少し“茶色”を含んだマーブルカラー。
カフェラテのフワフワの泡の中で、
少しの苦さと欲望が入り交じったようなそんな色。

だって、こんな清々朝にビリー・ホリデーなんかが
BGMで流れているんだから!

シミひとつないコットン100%の真っ白いシーツよりも、
皺だらけの洗いざらしのリネンをあえて選ぶような
そんな心地よい不完全さにどうしてもそそられる。

間違えたり、失敗したりを繰り返して得たものの中には、
何か特別な“特典”のようなものが潜んでいるような気がして。

それは手作りが生み出す柔らかさにも少し似ていたりもするのかな?

さて、そろそろ10時過ぎ。
今日のミッションをやり遂げるエネルギーは充分得たみたいだし、
今からはもうひとつの夢の作業へ。。

good morning world!




No comments:

Post a Comment