11 Mar 2014

Heart of Glass



久しぶりに何にも予定がない月曜日。
アラームはセットなしで、気づけば10時半をとっくに過ぎてる。
世の中の多くの人たちにとっては嫌でも気が引き締まる日なのに。
なんて贅沢な一週間の始まり!

ふらつく足取りでキッチンに向かうと、
真冬の空気の冷たさに一気に目が覚めた。

「あれ?春はやってきたんじゃなかったっけ?!」

優柔不断な自分のごとく、春は行ったり来たり。
ふらりふらり、なかなか居場所が定まらない。

ソファに投げられたガウンをとっさに羽織ってとりあえず火を湧かす。
冬の朝のこんな朝支度が好きだったりして
コーヒーをすすりながらとりあえずぼーっとする。
これが必要。
それから雑誌をめくってみたり、
読みかけの本を2、3ページ読んではまた閉じる。
飽きっぽいから一気に読み終えることはまずない。

ふとテーブルの上に立てかけてあった一枚のDMが目に留まった。
ガラス作家の友人Tさんの展示会DM。

「そういえば、いつからだっけな。。?」

「あ!今日からだ!」

*
東京駅から歩いてすぐ、京橋辺りは今では古美術のギャラリーが
ずらりと立ち並んでいて歩くだけでも楽しいエリア。


鮮やかな色をしたガラス作品の数々。
それぞれ重さや形が違ってなんだかほっこり。

「どれにしようかな。。?」

可愛らしい作品たちはどれもニコニコと笑っているようで、
本当に作家Tさんのそのままなのがなんだか嬉しい。


今回お持ちかえりした箸置き3点。


キャンディーみたいに小さなガラスの子供たち。
手に取るとずっしりと重さがある。


光を握るとこんな感じかな。。

自分にはない鮮やかな色彩が
心に絡まった糸をスルスルと解していくように
複雑な心模様をリセットし、同時に軽くもしてくれるようで。

夜、「お嫁に貰ってくれてありがとう」と、彼女からのメール。

人の手から生み出されるものはその人の感性の賜物。
だから、大切に大切に受け取りたい。

そう言えば昔、、
“heart of glass...”なんて歌があったな。

Once I had a love 
and it was a gas
Soon turned out 
I had a heart of glass..

‘ガラスの心’って言うと冷たいイメージだけど
果たしてそれは本当?

ピュアな人ほど傷つきやすい。
光をいっぱい通すからそれだけ屈折も多い。
地面に落とせば一瞬で粉々に割れてしまうように、
ガラスの心の持ち主って実のところ、
壊れそうなほど純粋でウソのない人のことだったり。


だってほら、
こんなにも光をいっぱい取り込んで自分色を放っている。


なんか魔法の石ころみたい。
‘これを身につけると透明人間になれます’
なんてね。。

色はあっても常に透明でピュアなハート、
時には頑張るのは止めて
透明人間みたいに軽くなるのも悪くないな。

次は水彩や墨を使って
ガラスのように透明感のある絵を描いてみよう。


- good night -






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