5 Apr 2014

Back to an Artisan



 一昨日の雨に昨夜の風、
そして今日の気まぐれな天気雨。
春の嵐は去ってはまたしつこくやってくる。
長い冬から春に変わる季節はとても不安定でまったく予測出来ない。
そのおかげで、、
私の中の何かが激しく揺さぶられる。

これって何だ?
ふん、本当は知ってるくせに知らない振りをしてみたり。。

そう、それは年の始まりに掲げた一年の目標やプラン。
「あれ?一体あなたはいつ始めるつもり?」
もう何度自分に問いかけたか分からない。

そうして私の置き去りにしていたプロジェクトは
紛れもないジュエリーの制作

だって、ジュエリー制作って本当に手間がかかる!
この小さな部屋の片隅に小さなスペースを作って、
用意するものはピンセットにペンチやプライヤー、
それから何種類ものヤスリに糸鋸にバーナーに。。
便利な道具を揃えようとしたらきりがない。
手は痛くなるし疲れるし、
それに、
普段発揮しない集中力と忍耐力という
ある意味、自分の中のずるさに直面する羽目になる。
あぁ、面倒くさい!

慣れ親しんだツール達もすでにホコリを被っている。

でも、もうそんな言い訳も聞き飽きた。

滅多に口にしないコカ・コーラを飲んで
「ふぅっ。。」と一息ついたら
さぁ、始め!

*


気がつくとすぐにデスクの上がくちゃくちゃになる。
だからいつもツールを探すはめに。


これは“第3の手”と呼ばれるピンセット。これは本当に助かるすぐれもの。


こちらはロウ付けに使う耐火ボードたち。
良く見ると蜂の巣状に穴が開いていて熱を逃がしにくい(らしい)。


そして最後の酸洗いは“ピックル”と呼ばれる液体のなかにポイッ。
ここで使用中のフタは一時しのぎでとりあえず見つけたもの笑。

*

先日、画家の友人が言っていた。
「好きなものこそ真剣になるから本当に疲れる。
精神的にも身体的にも気合いが要るし、手を抜けない。」

いつの間にか奥の方へと仕舞いかけていた
やりかけの“情熱”という作業。
“情熱”は本当に面倒くさい。
手をつけてもつけなくても
いつまでも追いかけてくる。
一体どこからやってくるのか?
興味がなくなったらどんなに楽か、なんて考えたり。
たまに‘嫌い!’って思う裏には
やっぱり‘大好き’があるのも知っている。
だから、やっぱり納得するまでやるしかない。

4月。
既にもうちょっとだけスロースタート、
でもまだ遅くない。
だけど今始めないときっと後悔する。
そんな気持ちになる月。

だから私はまた不器用な職人に舞い戻り。
少しだけ雲の隙間から光が差し込んだような不思議な気分。
今度こそもう奥へとは追いやらない!

さぁて、今夜は何に取りかかろうか。。


- good night -




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